人生、大丈夫。良くなるようにしかなっていない!

今も日々、人生の不安と闘っているまっただ中の自分が、自分を励ますことでその不安を遠ざけ、時には想定される最悪の事態を受け入れ、何とか前向きに今日まで生きてくるのに支えになった言葉や考え方を同じように苦しんでいる人の少しでも救いになればと紹介します。 不安と戦い、悩んでいる中で自分の内から湧き出た言葉の他、本やネットから拾って支えにした言葉もいっぱいあるけど、もはやいろいろ読み漁りすぎて出典元が明確でないので、その辺はなにとぞ大目にみてください。

ダンスするように生きる

 旅のように、過程そのものを結果と見なして生きる。

 (この記事は3分で読めます)

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

この本はフロイトユングと並ぶ心理学の巨匠、アドラーの思想を分かりやすく対話形式でまとめられたものです。読んだ時の自分の抱えている問題によって、それぞれ心に響く項目が異なると思いますが、不安に対峙する心構えという点で今も自分を支えてくれている言葉を紹介します。

 

人生とは連続する刹那である

人生を登山のように考えている人は、自らの生を「線」としてとらえています。この世に生を受けた瞬間からはじまった線が、大小さまざまなカーヴを描きながら頂点に達し、やがて死という終点を迎えるのだと。しかし、こうして人生を物語のようにとらえる発想は、人生の大半を「途上」としてしまう考え方なのです。

 

線としてとらえるのではなく、人生は点の連続であり、人生とは、連続する刹那なのです。

「いま」という刹那の連続です。

われわれの人生は点の連続でしかない。計画的な人生など、それが必要か不必要かという以前に不可能なのです。

 

 

ダンスするように生きる

途上としての人生ではなく、常に「いま、ここ」を。

人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、連続する刹那なのです。

そしてふと周りを見渡したときに「こんなところまで来ていたのか」と気づかされる。

ダンスを踊っている「いま、ここ」が充実していれば、それでいい。

「過程そのものを、結果とみなすような動き」

ダンスを踊ることもそうですし、旅などもそうです。

 

手にしたい理想が誰にでもあって、それを達成しない限り、それが手に入らないうちは、その日々を途上として犠牲にしてしまう。

登山で例えるなら、登頂だけが目的になってしまい、そこに至るまでの山々の景色の変化や出会う人たちとの触れ合いなどを楽しんでいない。

むしろ山頂に到るその過程の方が長く、その過程の方が楽しみが多いのに。

そんな生き方はもったいない。

目指す理想を得るために、もがいている目の前の日々こそ楽しむ。気づいたら、頂上に近づいているだろうし、楽しみながら進んだ方が精神的にも肉体的にもダメージが少ない。

何より、頂上に至る登山ルートは幾通りもあり、決して1つではない。

「いま」目の前の瞬間、瞬間こそ犠牲にせず、楽しむべきだ。人生、いつ終わりが来るかなんて分からないのだから。

 

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photo credit: 貓尾巴一步一腳印 2019.09.12牛奶五色達成_190916_0016 via photopin (license)

 

「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てよ

自分が劇場の舞台に立っている姿を想像してください。このとき、会場全体に蛍光灯がついていれば、客席のいちばん奥まで見渡せるでしょう。しかし、自分に強烈なスポットライトが当たっていれば、最前列さえ見えなくなるはずです。

われわれの人生もまったく同じです。人生全体にうすらぼんやりとした光を当てているからこそ、過去や未来が見えてしまう。いや、見えるような気がしてしまう。しかし、もしも「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなるでしょう。

われわれはもっと「いま、ここ」だけを真剣に生きるべきなのです。過去が見えるような気がしたり、未来が予測できるような気がしてしまうのは、あなたが「いま、ここ」を真剣に生きておらず、うすらぼんやりとした光の中に生きている証です。

人生は連続する刹那であり、過去も未来も存在しません。過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。

「いま、ここ」にスポットライトを当てるというのは、いまできることを真剣かつ丁寧にやっていくことです。

「いま、ここ」を真剣に生きること、それ自体がダンスなのです。深刻になってはいけません。真剣であることと、深刻であることを取り違えないでください。

 

人生はいつもシンプルであり、深刻になるようなものではない。それぞれの刹那を真剣に生きていれば、深刻になる必要などない。

 

人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないことです。過去を見て、未来を見て、人生全体にうすらぼんやりとした光を当てて、なにか見えたつもりになることです。

 

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photo credit: atacamaki 私はここに -ballerina- via photopin (license)

 

さあ、人生の嘘を振り払って、怖れることなく「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てなさい。あなたにはそれができます。

「いま、ここ」を真剣に踊り、真剣に生きましょう。完結した刹那を、ダンスするように生きるのです。

決めるのは、昨日でも明日でもありません。「いま、ここ」です。

誰かと競争する必要もなく、目的地もいりません。踊っていれば、どこかにたどり着くでしょう。

 

 

「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」

「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極める。われわれは「なにが与えられているか」について変えることはできません。しかし、「与えられたものをどう使うか」については、自分の力によって変えていくことができます。

交換不能なものを受け入れること。ありのままの「このわたし」を受け入れること。そして変えられるものについては、変えていく"勇気”を持つこと。

 

 

「これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない」

 

 

われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」

他者の期待を満たす必要はない

「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるのだろうか」

あなたが誰かに嫌われているということ。それはあなたが自由を行使し、自由に生きている証であり、自らの方針に従って生きていることのしるし

他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。つまり、自由になれない。

もしもあなたが異を唱えることによって崩れてしまう関係なら最初から結ぶ必要などない。こちらから捨ててしまってかまわない。関係が壊れることだけを怖れて生きるのは、他者のために生きる、不自由な生き方です。

 

「もっと別の共同体があること」特に「もっと大きな共同体があること」

ひとたび世界の大きさを知ってしまえば、自分が感じていた苦しみが「コップのなかの嵐」であったことが分かるでしょう。コップの外に出てしまえば、吹き荒れていた嵐もそよ風に変わります。

われわれが対人関係のなかで困難にぶつかったとき、出口が見えなくなってしまったとき、まず考えるべきは「より大きな共同体の声を聴け」という原則です。

目の前の小さな共同体に固執することはありません。もっとほかの、もっと大きな共同体は、かならず存在します。

 

振り返ってみても、確かにそう。小学校より中学、高校、大学とステージが進むにつれては世界は広がり、自分はなんて狭い世界の住人として悩んでいたのだろうと思うことばかり。

いま、住んでいる世界が息苦しいと感じるなら、次のステージに進むタイミングなのかもしれないし、今の世界で頑張るにしても、より大きな世界がすぐ近くに広がっていることを意識するだけで人間が小さくならずに済む。

 

普通であることの勇気

なぜ「特別」になる必要があるのか?それは「普通の自分」が受け入れられないからでしょう。だからこそ、「特別によくある」ことがくじかれたとき、「特別に悪くある」ことへの極端な飛躍をしてしまうのです。しかし、普通であることと、平凡であることは、ほんとうによくないことなのか。なにか劣ったことなのか。じつは誰もが普通なのではないか。

もし、あなたが「普通であることの勇気」を持つことができたなら、世界の見え方は一変するはずです。普通を拒絶するあなたは、おそらく「普通であること」を「無能であること」と同義でとらえているのでしょう。普通であることとは、無能なのではありません。わざわざ自らの優位性を誇示する必要などないのです。

 

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photo credit: atacamaki 視線 -後編- via photopin (license)

 

以上、取り上げた内容以外にも、他人の課題との付き合い方など対人関係の悩みについても、気持ちが楽になる考え方がたくさん掲載された幸せに生きるヒントがつまった本です。

その中で将来の不安に苦しんでいる自分の救いになった言葉をピックアップしました。

人生、大丈夫。良くなるようにしかなっていないんだよ!

 

嫌われる勇気

嫌われる勇気